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兄貴が熱を出した

 今朝、兄貴がベッドから起きて来なかった。
 おかしいと思って兄貴のベッド覗いてみたら、案の定、枕に埋もれてぐったりしてるし。
 慌てておでこに触ってみたら、ビックリするほど熱いんだ。
 ああもう、何でもっと早く言わないのかな兄貴は!
 いつもいつも、こうなるまで放っとくんだから。変なとこ学習能力無くて困るよ。我慢強いのもほどほどにしろって言いたい。
 どうやら兄貴、目は覚めてたらしい。
 オレの手離させて「風邪がうつるからあっちへ行きなさい」なんて言いやがるから、さすがのオレもちょっと怒った。
 こんな時だけ何言ってんだろ、あの人。
 そんなことで気を使うような人じゃないはずだ。いつも自分勝手で、強引で、無理矢理なのに。
 風邪なんかうつったって構いません! って、ちょっと大きな声出してやった。
 言っちまってから、ちょっとビクッとしたけど。
 でも、そうしたら兄貴、意地悪そうに笑って…… 「トロデーンに行けなくなっても知らんぞ」なんて、冗談っぽく言うんだ。
 そりゃ、風邪引いてトロデーンに行けなくなるのはイヤだけど。
 でも、兄貴が風邪でダウンしてたら、どっちみちトロデーンには行けないんだしさ。
 オレにうつして兄貴の風邪が治るなら、その方がずっといい。
 そんなの迷信かもしれないけど、でも…… 風邪で辛い思いしてる兄貴見るなら、オレが風邪引いた方がマシだ。
 だから、行けなくなっても構いませんって、言ってやったよ。
 そしたら兄貴、ちょっと安心してくれたのかな。
 それ以上オレを追い払おうとしないで、側にいなさいって言ってくれた。
 兄貴、もしかしたら…… オレに、気を遣ってくれてたの?
 オレがトロデーン行きを楽しみにしてるから、オレが風邪引いて行けなくならないように、って。
 ……まさか、な。
 あの兄貴に限って、そんなこと、あるわけないか。
 一時期は、ソアの名前を出すだけでも激怒してた兄貴だ。いくら最近丸くなって来たって言ったって、なぁ。

 まず水が欲しいって言うから、フラスコの水を注いであげた。
 それから着替えを手伝って、おかゆを食べさせてやって、額の汗拭いてやったり……
 いつもそうだけど、兄貴は、オレにしか看病させない。
 オレがどうしても大聖堂に行かなきゃいけない時は、誰も部屋に入れないようにしてるらしい。
 兄貴って、人嫌いなところあるからな。
 それに、妙に見栄っ張りだし。弱ってるところ見られたくないんだろう、きっと。
 でも、オレだけは追い払ったりしないで、看病させてくれる。
 それは、ちょっと嬉しいな。
 兄貴が辛そうにしてるのを見るのは、オレも辛いけど。
 でも、兄貴がそんな弱ってる時に、オレを側に置いてくれるのって…… 何か、自惚れそうになって、困るよ。
 ねぇ、兄貴。
 兄貴にとっては、オレが一番使いやすいとか、それだけの理由かもしれないけど。
 でも、オレは、ちょっと嬉しいよ。
 兄貴が、オレを信頼してくれてるみたいでさ。すごく、嬉しいんだ。
 なんて、ね。
 兄貴が病気で苦しんでる時に、そんなこと考えてちゃいけないよな。もっと、オレも神妙にしてなきゃ。

 朝は熱が高くて辛そうだったけど、昼頃になったら少し下がって来て良かった。
 寝顔もだいぶ楽そうになったし。
 いっぱい寝たから、明日にはちょっと良くなってるだろうと思う。
 今も、眠ってる兄貴の側で日記を書いてる。
 兄貴の寝顔見るの、好きだな。
 カッコイイんだけど、何か、ちょっと可愛い
 ねぇ、兄貴。
 今夜は、オレがずっと側にいるからね。
 
 
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